こんにちは、まちゃりさです。
本記事では、BS朝日「ウチ、”断捨離”しました!」2022年4月18日放送回(第114回)の内容・感想をまとめます。
今回は、母の遺品が捨てられない一人娘の断捨離物語です。
今回の放送回のポイントを、3点でまとめました。
- 家族の思い出の場所で、気持ちを整理
- 亡くなった人への「後悔」の気持ちは、どれだけ尽くしても残るもの
- 自分の基準で、決めていい
それでは、どうぞ!
4年間放置された実家
今回の出演者は、えみこさん(38歳)。結婚から8年。2人の娘を育てるお母さんです。
断捨離の舞台は、自分の家ではなく、神奈川県三浦市にある”実家”(築38年の一軒家)です。
結婚し、実家を出た直後、母をガンで亡くしました。
そして、2018年には父が認知症を患い、介護施設へ。
以来、”空き家”となった家は、今は誰も住んでいません。
でも、キッチンにはヤカンや鍋が置いたままの状態で、まるで人が住んでいるかのよう。
聞けば、2018年から4年間、ずっとこのままの状態。
父が認知症になったり、出産のタイミングが重なり、片付ける時間がありませんでした。
そして、えみこさん心の整理がつくまでに時間がかかったことも理由の1つです。
「親密」という言葉がよく似合う母娘。
結婚前は、2人で頻繁に旅行にも出かけていた間柄でした。
えみこさんは、「捨てる覚悟はついた」と話しますが、まだ迷いがあるようです。
迷いを断ち切って、断捨離を成功させることはできるでしょうか?
断捨離スタート!
今回訪問したのは、やましたさんと、”気配りの女王”こと、ヤマグチユミトレーナーです。
やましたさんは、4年間そのままの状態だった部屋の有りさまを見て、
物が部屋の中で捨てられているも同然の状態だと話します。
「物が全部打ち捨てられたって感じで」
「家の中に捨てられている状態」
そして、両親のためにも、物をきちんと始末してあげるべきと伝えます。
やましたさんが、「部屋をどうしたいか」を尋ねると、えみこさんは「一切合切、捨てたい」と答えます。
そこで、やましたさんから、えみこさんへ提案が。
「生活したままが残っているっていうのがすごくつらいんだよね、この光景がね」
「団らんしてきたのをよみがえらせる気持ちでテーブル周りをきれいにしてみよう」
かつて、家族で笑顔で過ごした場所を片付け、気持ちを整理していこうという提案です。
今回は、「心の迷いを断ち切る」断捨離です。
家族団らんの象徴「テーブル」の断捨離スタート!
家族団らんの象徴、「テーブル」の断捨離開始です。
まずは、認知症のお父さんが溜め込んだ物から見ていくことに。
テーブルの上からは、たくさんの文房具や8本もの爪切りを発見します。
そして、次に出てきたのは、母の「日記」でした。闘病中に病院で綴っていた物です。
最初に、母が体の異変を感じたのは、結婚式の直前でしたが、水を差したくないと我慢。
検査したときには、すでに手遅れでした。
えみこさんには、「もっと早く検査させていれば」という深い後悔の気持ちがありました。
わたしは残さなくていいと思うんですけど 筆跡を見ると
涙ぐむえみこさんに、やましたさんは、
「お母さんがとっておきたいと願うだろうか考えてみて、感じてみて」
「お母さんの願いってなんだろう?」
私が家族で今の生活をよりよくするためだから 過去は振り返らない
やましたさんは、
「亡くなった人に対しての悔いは、どんなにお世話しても残る 絶対に誰もが」
「献身的に介護しても、そう思うのがわたしたち」
生前にどれだけ尽くしたとしても、後悔は残るものと、えみこさんを励ましました。
日記は処分せず、ひとまず保留とします。
ヤマグチさんの方は、ビデオカメラとビデオテープを発見。
これをえみこさんは、「(再生する)機械がないからいらない」と処分していいと伝えます。
しかし、しばらくして・・・
えみこさんはビデオテープを手に取っていました。
捨てると決めましたが、ゴミ袋から出し「保留」とすることに。
こうして、テーブル周りの断捨離は、2時間半で終了しました。
まだ迷いが多い様子のえみこさん。一体どうなるでしょうか?
断捨離2日目:母にコントロールされた人生?
断捨離2日目。今日は、「食器棚の中身」を断捨離します。
あっという間に、大量の食器を断捨離しましたが、「抹茶茶わん」を手に取ると、突然、手が止まってしまいます。
これは、お母さんがよく使っていた物だといいます。
そして、「マグカップ」も同様に、一番最後に母に買ってもらった物だそうです。
どうやら、お母さんとの思い出が強い物を前にすると、判断に迷ってしまうよう。
番組スタッフが、何気なく、ご主人との出会いを聞いてみると、出会いは「お見合い」。
母から知り合いを紹介してもらったといいます。
親にコントロールされている人生だったので
お母さんがえみこさんを産んだのは、42歳のとき。
やがて、母は、受験や結婚といったあらゆる局面で、意見を押し付けるようになったといいます。
「変な話、亡くなってホッとした」と話す、えみこさんは、母の言うとおりに生きてきた結果、「自分で判断すること」が苦手になったと話します。
そして、8年間も家をほったらかしにしていた原因にも、判断が苦手というのがありました。
特に判断が難しいのが、「着物類」。タンスの棚を開けては閉めの繰り返し・・・。
中身を確かめるだけで、断捨離は一向に進みませんでした。
行き詰った断捨離、助っ人にヤマグチさんが登場!
断捨離は、行き詰っていました。
母の物には手を触れずに、その周りをこまごまと片付けていく日々が続いています。
そこに、訪ねてきたのが、再びヤマグチさん。
着物がなかなか整理ができない
着物は、母が生前大事にしていた物。それだけに、どう処分していいかわからないと話します。
そして、えみこさんは、「母にコントロールされてきた」と感じていることを率直に伝えます。
すると、ヤマグチさんは
うまくいったら「やっぱりお母さんすごい」になっちゃうし、うまくいかなかったら「ほらやっぱりお母さんひどい」とかね 全部人のせいになっちゃうんですよ
自分で決めたら、たとえ間違っていても、「ああそうか じゃあ次はどうしようか」って自分の頭で考えられる
そのためのすごくいいお稽古
お母さまが残してくれた着物でえみこさんが「決めていいんだよ」って
えみこさんに”判断”の練習をさせる物として、前向きに捉えてみるように伝えます。
えみこさんは、さっそく母からの”宿題”に挑戦してみることに!
タンスから、1つずつの着物を出して見ていきます。
残す基準は、「自分が着たいと思う」物だけ。
徐々に判断のスピードが速くなっていき、3時間で70枚以上の着物とさよならすることができました。
母から残された”宿題”と捉えたことで、自分の判断基準で着物を選んでいくことができました。
1か月後:断捨離で知る母の愛
えみこさんの断捨離は、その後も続いていました。
そして、これからも時間をかけ、母が残した物とじっくり向き合っていくことに決めました。
あれほど迷っていた「抹茶茶わん」も、手放すことができます。
断捨離が一息つき、えみ子さん「ビデオテープの映像」を見始めました。
知り合いに頼んで、DVDにしてもらったそう。
そこに映っていたのは、母の優しいまなざしでした。
「愛されておりました 私」と語る、えみこさん。そこには、束縛ではなく、母からの娘への純粋な愛がありました。
番組を観ての感想
本当の意味で、親離れができた!
母の遺品をなかなか処分できず、8年間放置されていた実家。
ようやく断捨離を決意した、えみこさん。
自分で判断することが苦手でしたが、母が残した「着物」を断捨離できたことで、自信がついたのではないでしょうか?
自分の物は簡単に処分できますが、人の物というと判断が難しいのも、うなずけます。
特に、大切な人が残した物であれば、なおのこと難しいですね。
今回、学んだポイントは、次の2点です。
- 亡くなった人への「後悔」の気持ちは、どれだけ尽くしても残るもの
- 自分の基準で、決めていい
ぜひ、断捨離に活用していきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、母の遺品が捨てられない一人娘の断捨離物語でした。
最後にやましたさんは、こう締めくくります。
決断することで自分の人生を取り戻す
今回の断捨離で、初めて
「自分で決めなくてはならない」ことと、「自分で決めていい」という間を行き来し、
自分の価値観を取り戻していくことができたと話します。
その後、えみこさんは、迷っていた母の日記も手放し、前に進むことに決めました。
「この部屋自体が、きっと母」と話す、えみこさん。
本当の意味での巣立ちと捉え、これからも断捨離を続けていきます。
遺品の整理は、自分の物以上に難しいですね。今回の断捨離で、母の遺品を通し自分の気持ちと向き合えたことで、前に進むきっかけが生まれたように思えます。
それでは、来週もお楽しみに!
おわり。
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「ウチ、”断捨離”しました!」とは?
「ウチ、”断捨離”しました!」は、毎週月曜日の夜8時からBS朝日で放送中の番組です。
2022年10月より、毎週火曜日の夜9時からにお引越ししました。
断捨離提唱者の「やましたひでこ」さんが、片づけられない!捨てられない!家族の元を訪れ、一緒に断捨離を行っていくドキュメンタリー番組です。
「ウチ、”断捨離”しました!」見逃し回を見るには?
放送終了後、以下のサービスで無料配信されています。(最新話のみ)
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