こんにちは、まちゃりさです。
本記事では、BS朝日「ウチ、”断捨離”しました!」2022年1月17日放送回(第149回)の内容・感想をまとめます。
今回は、夫を亡くした妻の遺品整理の断捨離です。
今回の放送回のポイントを、3点でまとめました。
- 空間をあるべき姿に戻すと、自分のあるべき姿が見えてくる
- 手放す予定の物を一度外に出して考えれば、レイアウトのイメージがしやすい
- テーマを決め、色々な飾りつけを楽しむ
それでは、どうぞ!
最愛の夫を亡くし3ヵ月。遺品整理に臨む、妻の理由とは?
今回の出演者は、東京都日野市のマンションにお住まいの、さちこさん(61歳)です。
3LDKのマンションにお一人で暮らしています。
リビングはスッキリと片付いて見えますが、棚を見ると、DVDやCDがぎっしり。
これは、3か月前に亡くなった夫が集めた物ですが、さちこさん自身はほとんど見ていないと言います。
ご主人は、大病を患い、66歳で他界。
それから、わずか3ヶ月で断捨離に挑戦することにしました。
頭では理解しているけど、心に落ちてこない
ご主人の書斎は、亡くなってからそのままの状態。
収集癖があったご主人は、とにかくシリーズ単位で全て集めるこだわりがあったそう。物が大量に溢れています。
机の周りには、数えきれないほどのCD。そして、本もたくさん。
部屋に入るのは、正直まだ早い
ご主人の気配がまだ残っている書斎は、時が止まったままで入るのがまだ辛い。
全部捨ててしまったら、彼の歴史や存在がないものになってしまいそうで
それでも、遺品の整理をしようとしているのはなぜなのでしょうか?
それは、毎晩孤独に耐え、喪失感に苦しむ日々。あえて遺品と向き合い、次の人生に向き合おうと決めたため。
いわば、さちこさんが1人で生きようとする”覚悟”の断捨離なのです。
さて、今回はどのような断捨離になるのでしょうか?
断捨離スタート!
やましたさんが訪問します。
やましたさんは、遺品を見るたび「忘れ物かなって思う」と話します。
そして、さちこさんから見て、ご主人の忘れ物(遺品)はどう見えるのかを尋ねます。
集めること、収集することに関しては、とても執着していたんですけれど、それで十分満足っていうところが強かったのではないかと思う
この答えに、やましたさんは、
自分の人生だし、世間の軸に従う必要は全くないよね
と、遺品整理に挑む、さちこさんの強い覚悟を後押し。
和室の押入れにも、ご主人の物がたくさんありました。本が入った箱などが押し込められています。
続いて、書斎へ。
「入るのが気持ちの上で重くて」「ドアを閉めて、気配を感じないようにって生活もしている」
こう話す、さちこさんに、やましたさんは、書斎はまだハードルが高いと判断。
まずは、ハードルの低い、押し入れから手を付けることにします。
押し入れの物は、18年前に引っ越してきてからずっとそのままだったそう。
押入れって何のためにあるかっていうと、今ここで生活し、暮らし生きている人が必要な物を必要な時に取り出せるように入れるわけだよね
押入れは、本来のあるべき姿ではなくなっていると話します。
空間ひとつひとつをあるべき姿に戻してあげると、自分のあるべき姿が多分見えてくる
断捨離ポイント
空間ひとつひとつをあるべき姿に戻してあげると、自分のあるべき姿が見えてくる
残すのは、夫が特に好きだったものや、これから自分が読みたい物。
これからの人生に持っていかない漫画や本とは、さようなら。全部で20箱以上を業者に引き取ってもらうことにしました。
こうして、押入れは必要なときに必要な物を取り出せる、”あるべき姿”に戻ったのです。
さちこさんは押入れの断捨離を終え、
物を動かしただけだけど、向こうに処分するものが山積みされて、ある意味整理できたので気持ちは軽くなった
と話します。これに、やましたさんは、
見ました、見極めました、そしてあっちは見切るというそこまで意識が進んだということですよね
とコメント。
さて、入るのが辛いと言っていた書斎の”あるべき姿”とは一体なんでしょうか?
これから1ヶ月、さちこさんは、書斎の”あるべき姿”を探す断捨離に挑戦していきます。
断捨離開始から、6日後:大量のCDはどう整理する?
さちこさん家は、あれからどうなったでしょうか?
さちこさんは、リビングの棚に入っていた、大量のDVDやCDを整理していました。そして、棚の1つは空っぽに。
ここでも、特に夫が好きだったものと、それから自分が見たい物だけを残しました。
書斎はどうなったでしょうか?
机の周りのCDを全て出し、ジャンル別に仕分ける作業から始めました。
ご主人は、学生時代にバンドを組んでいたほどで、大の音楽好き。集めたCDは、1000枚ほどにも上ります。これを、棚に収まる500枚までに絞っていきます。
書斎に入るのが辛い状態は、克服できたのでしょうか?
作業中は考えなくて済む、目の前のある作業をたんたんとこなす。そこに集中しているから、あまり気にならない
ここでも、ご主人が好きだった曲、さちこさんがこれから聞きたい曲、そして思い出の曲だけを残しました。
500枚以内に収まり、棚に収納できるようになりました。
断捨離開始から、9日後:残したい夫婦の思い出が見つかる
この日は、書斎のクローゼットに手を付けます。
中学時代のデッサンが出てくるなど、さちこさんが知らないご主人の昔の物がしまわれていそうです。
学生時代のプリントやノートが出てきました。ノートは、緻密なイラスト入りで丁寧にわかりやすく整理されており、ご主人の性格が表れていました。
そして、出てきたのが、シャーロックホームズの本。
夫婦はシャーロックホームズのファンで、30代の頃、ロンドンを旅した時に買った本でした。
これはもちろん残すことに。大切にしたい思い出が、1つ見つかりました。
断捨離開始から、2週間:たくさんの本。残したい物を探していく
この日は、妹さんがお手伝い。本があまりにも大量なので、手伝いをお願いしたのです。
さちこさんも、読書が趣味で小説を読むといいますが、ご主人はさらに読むジャンルが幅広く、本棚に収まりきらないほどの大量の本がありました。
さちこさんは、1つずつ手に取り、宝物を探すように、残したい本を発掘していきます。
これからの人生に持っていくものだけを残し、他は処分することにしました。
さちこさんが、こんなに捨てていいのかと不安になる場面では、妹さんが「(ご主人は)多分きっと感謝している」と励ましました。
助っ人、小林トレーナーが訪問!小物類は、どう整理する?
もう一つの大きなテーマは、収集癖のある夫が集めた小物類。この始末に悩む、さちこさん。
その知らせを聞き、やましたさんは助っ人(小林ふみこトレーナー)を投入します。
>>関連:小林ふみこトレーナーってどんな人?”決断の女王”の断捨離ポイントをご紹介!
1ヶ月近く断捨離に取り組み、さちこさんは「あるべき姿が見えてきた」と言います。
「夫の思い出、夫が存在していたっていうものと、これから私がこの部屋でくつろぐ場所っていう風にもしたい」「私のこれからの生き方の中で選んでるもの、それが共存するっていうのが一番いいのかなって」
これを受け、小林さんは、具体的に何かしたいことはあるか?と尋ねます。
さちこさんは、「(夫が集めた)小物を飾りながら過ごせるスペースが欲しい」と答えます。
小林さんは、そのためには、今ある余計な物をなくすことが必要。手放す予定の物をいったんここから出してみると考えやすくなると、アドバイス。
断捨離ポイント
まずは、いらないものを探す。手放す予定の物を一度外に出して考えると、レイアウトがイメージしやすくなる
さて、書斎のいらない物を探していきます。
まず目についたのは、夫がコレクションしていた、古いラジカセ。飾ってみたいラジカセだけを残します。
他の小物類も、飾ってみたい物だけをテーマ別に段ボールに保管します。
一度、書斎の中をリセット。改めて飾り付けをしてみることに。
テーマを決め、色々な飾りつけを楽しもうというのが、小林トレーナーの提案です。
断捨離ポイント
テーマを決め、色々な飾りつけを楽しもう!
ご主人が愛用していた”たばこ”に手を付けたとき、さちこさんの本音が飛び出します。
「ひとりで生活をするっていうところで、まだ自信もないですし、まだ生々しさが残っている」
これに、小林トレーナーは、
「時間が経てばいいということではないけれど、ただやっぱり時間は助けてくれます」「今焦らなくても、第一段階(断捨離を)しただけでも、十分だと思うんです」
さちこさんは、最後に、この1ヶ月間で断捨離をした意義を語ります。
「静寂の中の孤独感っていうのが耐えられませんでしたが、仕事が終わって夜な夜なやりながら、無心になって時間が過ぎていったっていうのは、本当に良かったなって」
1ヶ月が経ち、さちこさんの生活は確実に変化。
ほんの1か月前までで、怖くて入れなかった部屋でしたが、飾りつけを楽しめるように。
今では、夫の気配を感じられることがむしろ心地よい。
番組を観ての感想
自分の人生!前に進むための断捨離!
夫を亡くし、まだ日が浅かったさちこさん。
それでも、前に進もうと断捨離を決意しました。
自分だったら、まだ辛くて、とても断捨離する気になれないような気がします。
それでも、わずか3ヶ月で断捨離に挑戦した”覚悟”に胸打たれました。
遺品は、亡くなった人の忘れ物。
そして、遺品整理のコツは、自分を励ましてくれる物を発掘していくことでした。
>>亡き家族の思い出と向き合い、未来に進むための断捨離(2022年6月20日放送回・第123回)
亡くなってしまった事実は、変えることができません。前に進むしかない。
であるならば、遺品をそのまま放置せずに、自分を応援してくれる物を発掘していこうという気持ちで断捨離に挑むことが大切ということを、改めて教えてもらいました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、夫を亡くした妻の遺品整理の断捨離でした。
最後にやましたさんは、こう締めくくります。
「ご主人が生きた証と自分が交われる」そんな時間、空間を作っていったら、癒しと励ましの空間になっていく
さちこさんは、断捨離をとおして、書斎のあるべき姿を見つけました。
それは、夫の思い出と自分のくつろぎの共存でした。
断捨離前は、何とかご主人の気配を消そうと必死だったのに、今では気配を心地よいと感じられるまでに。
相当な覚悟を持ち、遺品整理に挑んだからこそ、前向きに暮らしていけるようになったのです。
自分がさちこさんの立場だったら、どう思うかな?と考えながら視聴しました。ご主人の物を整理し、処分していく作業は辛かったと思いますが、気持ちの整理をつけ、前に進むきっかけとなる断捨離となりました。
それでは、来週もお楽しみに!
おわり。
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「ウチ、”断捨離”しました!」とは?
「ウチ、”断捨離”しました!」は、毎週月曜日の夜8時からBS朝日で放送中の番組です。
2022年10月より、毎週火曜日の夜9時からにお引越ししました。
断捨離提唱者の「やましたひでこ」さんが、片づけられない!捨てられない!家族の元を訪れ、一緒に断捨離を行っていくドキュメンタリー番組です。
「ウチ、”断捨離”しました!」見逃し回を見るには?
放送終了後、以下のサービスで無料配信されています。(最新話のみ)
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