こんにちは、まちゃりさです。
今回は、
- 失業手当をもらう条件、申請に必要な書類や手続きの流れを知りたい
- 失業手当の手続きの注意点を知りたい
- 失業手当の手続きを円滑に進めたい、失敗したくない
こういった疑問・悩みに答えます。
この記事を書いている私は、2020年12月末に約5年勤めていた企業を「自己都合退職」しました。
2週間後の1月15日に離職票が届き、失業手当の申請のため、初めてハローワークに申請をしに行きました。
色々とネットなどで事前に調べていたつもりでしたが、ちゃんと確認していなかったために、行くまでに3回の失敗をしてしまいました。
今回は、こうした経験をもとに、失敗しない失業手当申請の流れや注意点4つについて、解説していきます。
また、コロナ禍で通常と手続きが異なる部分もありましたので、その部分にも触れていきます。
本記事は、初めてハローワークで失業手当を申請する人向けです!
失業手当(失業保険)受給条件・資格
失業手当(失業保険)は、公的保険制度の一種を言います。
正式には「雇用保険」と言います。
加入者は、失業した場合や自己都合での退職にあたり、「失業手当(正式には基本手当)」を受給することができます。
失業手当は、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付されるものです。
しかし、離職したすべての人が失業手当をもらえるわけではありません。
受給条件は「就職の意思・能力がある」こと
失業手当(失業保険)の受給資格は、ハローワークが定めています。
つまり、次のような方は失業手当を受給できません。
- 退職してすぐに転職する人
- 就職する意思がない人
- ケガや病気、妊娠・出産などですぐに就職するのが困難な人 など
加えて注意点があります。
「いつでも就職する意思・能力がある人」の全員が失業手当を受給できるとは限りません。
離職前の勤務先で
雇用保険に加入している
+
一定の条件を満たした人
方のみが対象です。
退職後、いつから申請できる?
失業手当(失業保険) は、前職から「離職票」を受け取り次第、申請可能です。
離職票ってなんですか?
離職票とは、離職したことを証明する公的な文書です。
離職票は、会社によって対応が様々あるようです。
- 退職者に離職票の発行有無を聞く
- 退職者全員に発行される
- 退職者から希望がなければ発行しない など
退職前に、離職票を発行してもらえるか?
についてはあらかじめ会社側に確認しておくとよいです。
私の前職では、退職前に人事部から発行有無の確認がありました。
離職票は、一般に退職後、10日から14日以内を目安に自宅に届きます。
もし、退職後の2週間以内に「離職票」が届かない場合は、念のため会社に確認した方がよいそうです。
私の場合は、退職後の1か月以内に社会保険労務士法人から送付されると案内がありました。
離職票がないときは「仮手続き」を
退職日から12日経っても、離職票が送られてこない場合、先に「仮手続き」を進めておくとよいです。
一般的には、ハローワークで求職登録を行い、離職日がわかる書類をハローワークに持参します。
「仮手続き」の可否や必要な書類は、ハローワークによって異なる場合があります。
事前に管轄のハローワークへ問合せを行うようにしましょう。
なお、「仮手続き」をしても、最終的に「離職票」は必要です。
離職票が発行されない場合、前職の会社または管轄のハローワークに確認し、手続きを進めてもらうようにしましょう。
失業手当(失業保険)申請書類
さて、ハローワークで失業手当(失業保険)を申請する際、必要となる書類は以下のとおりです。
ハローワークに行く前に準備しておきましょう。
- 離職票ー1、離職票ー2
- 個人番号を確認できる書類:マイナンバーカード、通知カード、個人番号記載の住民票のいずれか
- 身分証:運転免許証、マイナンバーカードなど
- 本人名義の通帳:ネット銀行や外資系銀行は振込先として指定できない場合があります。
- 印鑑(※認印で可):私が行ったハローワークでは、使用しませんでした。
- 証明写真(2枚):おおむね半年以内に撮影したもの、正面上半身、タテ3.0cm×ヨコ2.5cm(1枚は離職票に貼り、1枚は担当者へ提出します)
ちなみに、⑥「証明写真」ってそこそこ高く、枚数も多くて使いきれないことが多いです。
「なるべく、安く済ませたい」という方は、コンビニ証明写真「ピクチャン」が便利です。
私は今回、離職票に使用するため利用してみましたが、問題なく使用できました。
少しでも値段を抑えたい方におすすめです!
失業手当(失業保険)手続きの流れ
申請に必要な書類を準備できたら、実際にハローワークに持参し申請を行いましょう。
ここからは、具体的な失業手当の申請手続きの流れを説明していきます。
- ハローワークへ行く
- 受付
- 面談・求職登録
- 離職手続き・受付
- 今後のスケジュール説明、しおりの受領
手順①ハローワークへ行く
まずは、ハローワークに向かいましょう。
ここで、以下4つの【注意点】があります。
上記1、2は実際に私が失敗したポイントです。
詳しくは「3.失業手当(失業保険)申請時の注意点4つ!」で後述します。
手順②受付
ハローワークについたら、まず持参した「離職票」を提示します。
ここで、以下書類の記入を求められます。
- 求職申込書
- 雇用保険受給資格決定にかかる申告書
「雇用保険受給資格決定にかかる申告書」とは何ですか?
失業状態であることを確認するための書類です。
「了解した」または、「はい・いいえ」のどちらかにチェックをつける簡単な書類です。
1分ほどで記入完了。
なお、虚偽の報告をすると、雇用保険法により処分されることがあるので、チェックは正確に行います。
記入後に、再度受付に提示します。
「求職申込書」は事前にインターネットで仮登録をしておくと、時間短縮になります。
仮登録はハローワークインターネットサービスからできます。
仮登録を済ませている場合は、受付で申告します。
手順③面談・求職登録
「雇用保険受給資格決定にかかる申告書」を提出後、受付で番号札を渡されます。
番号札の番号が呼ばれたら、指定場所へ移動します。
担当の方との面談では、再就職にあたってのヒアリングがあります。
例えば、雇用形態、希望職種、希望勤務地、最終学歴、就職は急いでいるか?などの質問をされました。
なお、この段階では、「どのような仕事をしたいか?」について、決まっていなくても大丈夫です。
正直に「検討中」ですと伝えましょう。
どのような働き方をしたいか?(勤務地や時間など)は、事前にイメージしておくとスムーズです。
面談後、求職番号が書かれた「ハローワーク受付票」を渡されます。
今後、ハローワークでの求職手続きで必要になるものなので、大切に保管しておきます。
手順④離職手続き・受付
求職登録後、離職手続きのためにフロアを移動しました。
離職手続きの受付では、持参した「離職票」を再度確認されます。
退職内容が正しいかの確認を行います。
事前に離職票の記入ができているかを確認しておきましょう。
離職票の記入ができているかチェックしておくとスムーズです。
できていなくても、その場で記入はできます。
手順⑤今後のスケジュール説明、しおりの受領
番号札の番号が呼ばれたら、指定場所へ移動します。
最後に、今後の認定スケジュールについての説明を受けます。
また、「雇用保険受給資格者のしおり」が配布されます。
■「就職準備講習会」「雇用保険説明会」の中止について(2021年1月現在)
新型コロナ感染防止のため、通常実施されている「就職準備講習会」「雇用保険説明会」が中止となっています。
初回認定日(約1か月後)までに、自宅等で下記①~③を行う必要があります。
‣①「受給資格者のしおり」を読む
‣② 厚生労働省ホームページの受給説明動画を視聴する
‣③「失業認定申告書」を記入する
詳しい内容は、以下記事を参考にしてください。
■求職活動について(2021年1月現在)
次回の初回認定日までに「1回の求職活動」が必要です。
ただし、現在は新型コロナの影響で求職活動ができなくても咎められないとのこと。
詳しい内容は、以下記事を参考にしてください。
初回認定日の約1か月後には、再度ハローワークに出向く必要があります。
■認定までの手続き流れ
※認定日①~③は、資格決定日(今回)と同じ曜日となります。
- STEP1資格決定日(今回)
例)1/18・月曜日
- STEP2認定日①(約1か月後)
例)2/15・月曜日
- STEP3職業相談(月1回)
例)2月、3月中にそれぞれ、1回以上
- STEP4認定日②(約3か月後)
例)4/12・月曜日
- STEP5認定日③(約4か月後)
例)5/10・月曜日
追記:認定日は5月で終了のはずでしたが、コロナにより延長されました。東京都にお住まいの方は、延長される可能性があります。
失業手当(失業保険)申請時の注意点4つ!
なんだかんだハローワークに行くまでに、3回も失敗してしまいました。
そんな失敗談を共有しておきます。
詳しく書いていきます。
①月曜日は混む曜日
ハローワークは、混雑する曜日や時間があります。
私の場合は、金曜日に離職票が届いたので「よし、さっそく月曜日に行こう」と考えていました。
しかし、月曜日はハローワークが混む曜日だったので、曜日をずらすことにしました。
ハローワークは土日祝が閉所となりますので、月曜日と連休明け最初の日は混雑するようです。
時間は、13時〜15時まではセミナーが開催されていたり、お昼後に職業相談に来る方が多い時間帯ですので、なるべく避けるのが無難です。
ちなみに私は、水曜日の朝(10:30)に行きましたが、待ち時間はほとんどなくスムーズでした。
受付から45分程度で手続きがすべて完了しました。
「申請日当日の流れ」については、以下の記事を参考にしてください。
②ハロープラザは×
ハローワークを何も知らなかったので、最初は「ハローワーク一覧」で調べて出てきた「ハローワークプラザ」へ行きました。
しかし、よくよく調べてみると、「ハローワークプラザ」では雇用保険の申請手続きは受け付けていないとのこと。
「ハローワークプラザ」はダメです。「ハローワーク」を調べていきましょう。
→「ハローワーク一覧」は、こちらです。
③管轄外は×
ハローワークプラザで失敗したので、ついでに外出の予定があった新宿のハローワークで手続きを済ませてしまおうと考えました。
しかし、行った後で、よくよく調べるとハローワークには「管轄」があることを知りました。
自分の住んでいる地域の管轄は、以下から確認できます。行く前に要チェック。
→管轄の確認は、こちらから可能です。(厚生労働省ホームページ)
④同じハローワークでも、申請できない
管轄を調べたので、もう大丈夫。
翌日は管轄場所のハローワークを調べて向かいました。
しかし、同じ場所でもハローワークと名の付く場所が「2つ」もあったりします。
ハローワークと名の付く場所なら大丈夫と思いこんでいましたが、取り扱い業務により2つに分かれていることに気付いていませんでした。注意書きをしっかり読めば気付けました・・
結局、着いたと思ったのに、別の場所へ移動することになりました。
ぜひ注釈にある取り扱い業務を確認してから、向かいましょう。
→「ハローワーク一覧」は、こちらです。
最後に
いかがでしたか?
今回は、私の失敗談をもとに、退職後の失業手当をもらうために必要な書類、申請の流れ、注意点などをご紹介しました。
- 離職票ー1、離職票ー2
- 個人番号を確認できる書類:マイナンバーカード、通知カード、個人番号記載の住民票のいずれか
- 身分証:運転免許証、マイナンバーカードなど
- 本人名義の通帳:ネット銀行や外資系銀行は振込先として指定できない場合があります。
- 印鑑(※認印で可):私が行ったハローワークでは、使用しませんでした。
- 証明写真(2枚):おおむね半年以内に撮影したもの、正面上半身、タテ3.0cm×ヨコ2.5cm(1枚は離職票に貼り、1枚は担当者へ提出します)
- ハローワークへ行く
- 受付
- 面談・求職登録
- 離職手続き・受付
- 今後のスケジュール説明、しおりの受領
- 月曜日は混む曜日
- ハロープラザは×
- 管轄外は×
- 同じハローワークでも、申請できない
なるべくなら、スムーズに退職の手続きを行いたいものです。
でもハローワークに初めて行く場合、特に謎だらけで何をしていいかわかりにくいですよね。
退職後に初めて失業申請を行う方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
「SEを目指したい方」と思う方は、こちらの記事を参考にしてください。
それでは、今回はこの辺で終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
おわり。
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